week 67 ~忙しすぎて死ぬ~

先週からクソ忙しくて死にかけてたけどようやく落ち着いた?

この前”プチひと段落”とかいうクソみたいなブログを更新したが翌日からドチャクソ忙しかった。

 

国際学会の締め切りがあったんだけど、僕は出さない予定だったんだけど、一緒にお昼食べてる時にボスが

〜〜〜して○○○すればいい感じのアブストラクトになるんじゃね?

みたいなことを言い出して急遽実験とシミュレーションをすることに。

アブストラクトといってもプロシーディングって感じで800 wordくらい書くし図も作らなければならない。

睡眠時間を犠牲にして実験してシミュレーションしてアブストラクトも書くという。。。

お陰様でなんとかそれっぽいものが出来たので提出することに!

 

アブストラクトの内容は今やり始めた僕のプロジェクトとは全く関係ないものでボスとラボメンがやってたことを少し拡張したものだ。

何か主著で出したいならこれする?

的なノリの無茶振りだった。

 

よって今年は

主著で1本

共著で 

工学系

ソフトウェア開発系

測定の最適化系

マシンラーニング系

の4本を出すことができた。

共著の工学系の仕事は個人的にかなり思い入れが強く、自分の捧げた時間も大きいため愛着が半端ない。

ソフトウェア系の2本とも一緒にソフトウェア開発とデータ取得を行ったもので思い入れが深い。

マシンラーニング系はデータ取得を手伝っただけなので共著に入れてもらうのが申し訳ない。

 

何はともあれ計5本提出できてよかった!

全部採択されるといいなと思う!!!!

 

 

 

 

 

そして今週は学会で月曜から土曜までミネソタにきていた。

朝は8時からで夜は知り合った人たちとご飯に行ったりして毎日帰りは10時くらいで本当に疲れた。

しかもどのセッションも僕にとって面白いものばかりで一瞬たりとも気の抜けないものだった。

 

でもお陰様でいい研究のアイデアも湧いてきたし、いろんな知識も深まったし、顔見知りも出来たしとても有意義なものとなった!

 

 

ただ、日本からの研究者と話していて思ったのは

日本の状況が思っていたより悲惨かもしれない

ということだ。

僕は日本でテニュアを取りたいと思っているが、話しているとどうも日本は研究する環境ではない、という感じだ。

お世話になっている日本の先生にも「帰ってこないほうがいい」と言われた。

アメリカでバリバリやっている日本人助教の先生も「帰りたいけど日本は研究ができる環境じゃない」と言われた。

特に僕の研究分野である医工学は日本に学部自体があまり存在しないのも問題だと思う。

僕の研究分野での日本の存在感はマジでほぼ0だ。これからさらに差がついていく一方だと思う。

何故なら日本には世界と戦える研究室がほとんどないから。

強い研究室から弱い研究者が生まれることはあっても弱い研究室から強い研究者が生まれるかとは絶対にない。

僕の研究分野での日本の未来は真っ暗だ。悲しい。

 

 

 

話はそれるが学会にて日本の研究者に

「ハードウェアとソフトウェアどっちに寄っていくつもりなの?」

と聞かれた。僕の領野の研究者はこの質問をしたがるが僕からしてみれば愚問だ。

当研究分野は医学、工学、物理学、コンピュータサイエンス、数学、化学、ニューロサイエンスが混ざり合っている混沌とした分野だから。

特に僕はこれからはその傾向がより強くなっていくと思う。

その上で、自分が

どのような数学的手法と工学的装置でどのような物理学的現象を観測しているか

ということを理解していることは非常に重要になってくると思う。

なので

ハードウェアかソフトウェア

などのようなしょうもない線引きをせずに勉強し続けることが大事だと思う。

説明するのがめんどくさかったから

どっちもしたいですね、どっちも必要だから

と言ったらその日本の研究者は苦笑いしてた。ウケる。

 

 

ただ、マシンラーニングにはどっぷり行きたくない。

少しマシンラーニングのプロジェクトで遊んでみたがどうにも好きになれなかった。

手段が目的化してるというかなんというか。

僕はあくまで自分でデータを撮りにいく側でいたいと思った。

 

 

 

 

そういえば学会で会った人と共同研究を始めることになった。

元々会う予定でアポイントメントをとっていた。

ミーティングで思ったより盛り上がって向こうの食いつきもよかったため。

今年残りわずかだけど非常に忙しくなりそうだ。

いい感じの研究になればと思う!