この世の終焉〜end of the world〜
こちらブリスベンでは幸い、コロナの封じ込めにも成功し、お店の中での飲食も解禁され、コロナの無い世界線に到達したかのようだ。
合わせて、こちら南半球では気持ちの良い夏の陽気で非常に過ごしやすい環境となっている。
そう、過ごしやすいのだ。
これは人にもゴキブリにも言える。
半年ほどぶりのnew caseが我がアパートメントの玄関(外側)で報告されました。
4cm強の大きさでした。
それに伴いあんどるーアラートを発令しました。
つらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい
何が気持ちい夏の陽気や!
ゴキブリが出てきたら意味ないのよ!くぅ〜〜
絶対に引っ越すで!!!
研究はまぁなんとかイイ感じ
しかし帰国したいしオーストラリア開国してほしいー!
2019年7月から妻にも友人にも家族にも会ってないんだが?????
さっさと開国してくれ〜
帰国はできるけど帰国したらオーストラリア帰ってこれなくなるんや〜><
年末年始は少なくともクリスマスイブから3日まで休暇をとるよう言われているがとったところですることがないんだよな〜
とるけど
ナイーブすぎやしないか?
20人規模のインターナルなうちのラボと隣のラボの合同グループミーテングがある。
合同、と言っても僕らのグループは僕とボスとの2人で、隣のラボのボスがうちのボスが来たことやし合同でweekly seminarやってこうや。と企画してくれたものだ
このweekly seminarの趣旨はディスカッションで、毎週1人が発表してその結果やうまくいっていないことに対してフィードバックを交わしたりするものだ。なので発表は学会発表のような自分の研究をセールスするものではなく、”今”直面している問題や解決方法や試したアプローチをプレゼンして、ディスカッションを行い、お互い助け合うというものだ。
そのミーティングで会議室にはいるが発表を聞こうともせずにパソコンを開いて全く違うことをしている生徒がいた。なので僕のボスが軽く注意した。
僕が後に双方から聞いた言い分はこうだ。
生徒
いきなり注意されて意味わかんなかった。トピックが全く自分の分野に関係ない。発表にフォローできない。このパソコン作業の方が急務だった。自分はたまたま会議室で聞いていてボスの目についたが、オンラインで参加している人たちはどうせ聞かずに違うことをしている。自分だけ怒られるのは意味がわからない。
ボス
あいつ参加してなかったけどなんなの。トピックが全く関係ないということは起こり得ないし聞けよ。プレゼンがダメだったのは確かだがweekly seminarの質を上げていくために、全員で参加して集中して聞いて、理解しようとすることが大切。直面している問題やアプローチは細分化していけば似たようなことだったりする場合は多い。もし参加しないのであれば、時間を無駄にしているだけなので非常に良くない。20人x1時間を無駄にしているとなるとかなりひどい。このゆるゆるで誰も聞いていないseminarは今、時間の無駄になっているから協力して質を上げていくべき。
と言った感じだ。
ここで面白いのはその生徒が
自分が怒られた
意味わかんない
なんで俺だけ
と思い、その体験をめちゃくちゃ色んなところで愚痴っているのだ。
おやおや少年、ナイーブすぎないかい?
生徒の言い分も分からなくはないが、もしセミナーの質を挙げる気がないのであれば彼のボスも僕のボスに合同セミナーを持ちかけたりはしなかっただろうに。
自分が攻撃された
と思い過ぎでは?
実はこの問題、意外と根が深い。そもそもその生徒に十分なバックグラウンドがないため、ほんの少し自身の分野と離れたらすぐにシャッターを下ろしてしまうのだ。こういった生徒が少なくないのがかなりの問題なのだ。本当にピンポイントで自身の研究と関連していなければ参加しないのだ。つまり、大概、多数の人がセミナーに参加しているけどしていないのだ。
ナイーブな学生がここは多いような気がする。
研究に対してアドバイスをもらっているのに”自分が攻撃された”と思ってるタイプの人とか。
アドバイスがめちゃくちゃキツい言い方なら分かるが、そうでもないのに被害者ぶるナイーブな人たちが多い。
尚且つ、自分の研究の話をしたがる人が少ない。
僕はまだ”始めまして”って感じの学生が意外と多いんだけどその時に僕はいつも
なんの研究しているの?
と聞いている。しかし歯切れが悪かったりする返答が少なくない。
また、昼食中に近しいトピックの学生に
今研究何してんの?
と聞いても
先週答えたやん?とか言われる場合がある。
僕がコミュ障なのか?もちろん研究以外の話もするけどそれが尽きたら研究の話するやろ
先週直面してた問題をどう解決したかとか気になるやんか。
何がうまくいってなくてどういうアプローチしててとかそういう話聞きたいんじゃ〜
研究大好きでディスカッション好きな優秀な人が周りに欲しいんじゃ〜〜〜
研ぎ続ける
数少ない読者さん、久しぶりの更新ですが私は元気でやっています!!!
ブリスベンではコロナも落ち着き、social distanceは保ちつつ日常へと戻ってきています!
研究の方はまあまあ順調に進んでるよ。
今まで本当にいろんなスキルを習得してきた。たくさん違うこと勉強しては手を動かして。。の繰り返しで前に進まないもどかしさも感じていたがようやくその”かけた労力”がpayし始めたかなって気がする。
というのも、先週の月曜に
プロジェクトに必要なPCBボードデザインしてプリントするか〜
ってなった時に誰かに頼らずにサッと自分でEagleでデザインしてプリントすることができた。まあまあ嬉しい!下画像は参考画像だよ
Matlab
C++
Arduino
Eagle
Fusion360
Tex
Mathematica
はんだ付け
コイル作成
などなど、今までたくさん時間かけて勉強してきたことがようやく自分のプロジェクトに結びついてきた感がある。
嬉しいね!
ブリスベン の暮らしは非常に快適。
温暖で過ごしやすい環境のせいか、はたまたオーストラリア人の気質のせいかよく分からないが研究所は非常にまったりしている。
それでいいのか
と思うくらいまったりしている。
みんなのQOLは高そうだが研究の質はどうか分からない。まだ来て1年も経っていないからわからないが、少なくとも僕がいたNYの研究所と比べると少なくとも学生の質は2か3段階落ちる。
基礎的な知識を有していなかったりプロジェクトの大きな絵を見れていない場合が非常に多い。
ディスカッションをするにしても少しだけ分野がずれるとディスカッションにあまりならない。
そして今の研究所の人たちは院生も教員も何故か
自分たちの”今”の研究
を話したがらない。
その内容が今直面している困難でも最近見つけた面白いことでもなんでもいいのに何故か話したがらない。
自分のアイデアがパクられるのを過度に恐れているのかどうか知らないが非常に残念だ。
彼ら彼女らが1年前に行った仕事に僕はあまり興味がないのだ。論文を読めばわかるから。
今のところ尊敬できる研究者を研究所内に見つけていない。
みんなのんびりしてて自身の生活に重きを置いている感じがする。
かくいう僕もブリスベン生活に非常に満足している。
ここで質の高い研究をできれば最高だと思う。
のんびりした空気に汚染されすぎないように常に自分が面白いと思う研究を全力でやってイイ博士課程にしたいと改めて思った。
今月末に小さなworkshopの演題締め切りがあるのでとりあえず1本か2本出そうと思う。
目標は今年中に論文を1本投稿まで持っていくことだ。
実験に必要なツールは揃いつつあるしイイpreliminary dataも出ているので書ける箇所からもう論文を書いていこうと思う。その過程で必要なものや、より質の高い論文にするために必要なものが見えてくるかもしれない。
you did good job
今日はプレゼンの日やった。
このプレゼンは
マイルストーン1
confirmation of candidature
みたいな名前で呼ばれていて博士課程を続けていく上で大丈夫かい?みたいな審査だ。
これをpassすればPhD candidateと呼ばれるようになる。
アメリカの博士課程でいうQualify examだ。
簡単な流れを説明すると
- 審査委員会にプロポーサルを2週間前に提出
- 30分間のプレゼンを研究所全体と審査委員会の前で行う
- もちろん質疑応答もある
- 審査委員会と僕だけ残る
- ここからスーパー質問攻めタイム(1時間くらい)
- 僕だけ部屋から出されてボスと審査委員会だけのミーティング
- ボスだけ出されて僕と審査委員会だけのミーティング
- まとめ
もうラボは完全に再開していてほぼ全員戻ってきているが社会的距離維持のため今回はオンラインで行われた。
オンラインのプレゼンは少し勝手が違ったが、めちゃくちゃ練習したおかげで”あの”滅多に人を褒めない、ボスが「you did good job」と労ってくれた。
これは欧米の社交辞令文化をご存知の方なら
「good job」は微妙というか普通って感じの意味だよ
と思うかもしれないがうちのボスには当てはまらないのだ。
本当にいい仕事をした時にしかgood jobと言われないので普通にgood jobと言われたことに驚いた。嬉しかったというより驚いた。
「この人、プレゼンに対して人を褒めることあるんや。。。」って感じで驚いた。
研究所のみんなからの質問も無難に答えることができたし、審査委員会の人たちからの質問、というか「知識試し」もうまく答えることができた。
というか本当にほとんどのことを自分で開発したりプランして実行したので普通に答えれる。
手間がかかり開発等をしたおかげで数学的処理やプログラミング的処理をどういう風にしているかも理解を深められていたしよかった。
何より審査委員会の人たちが大絶賛してくれたのが嬉しかった。
今回のセミナーでは本当にオーストラリアでした仕事しか話していないのだが
「お前。。。たった5ヶ月で、いろいろ国が変わるような引っ越しで大変かつコロナでうまくプランが立てれない中でこんなに素晴らしい仕事したのか。。。!?」
みたいな感じで言われたときは少し鼻が高くなった。
引っ越しも大変といえば大変だったけど文化が変わることに対してそこまで抵抗感がないし、コロナで大変だったけどプログラミング等ソフトウェア開発ができたから実質ほぼノーダメージだし勝手にすごいと思ってくれてなんか面白かった。
だがしかし、普通にもう疲れているので休暇を取りたいのだが?
このマイルストーンのために最近アホほど働いてたから休暇を取りたいのだが?日本に帰りたいのだが?帰ろうと思えば帰れるがオーストラリアに帰って来れなくなるのだが?
1年間日本に帰ってないし、1年間長期休暇取ってないし、年末年始も元旦以外は休暇を取ってないし(というかNYでの仕事のまとめで忙しかった)、オーストラリアにきてからもフルスロットルで研究してたのだが
そろそろ1〜2週間の休暇を体が欲しているのだが?日本に帰れない状態で休暇を取っても意味がないので取れないのだが?
なんというか自分でも
自分よくやってんな
とおもった。
おれ、オーストラリアが開国したら絶対に日本に帰るんだ。。。
ミスドのポンデリング食べるんだ。。。
松屋のネギ玉牛めし食べるんだ。。。
スシローに行くんだ。。。
“I didn't have time to write a short letter, so I wrote a long one instead.”
トムソーヤーの冒険の作者のMark Twainの有名な言葉で
I didn't have time to write a short letter, so I wrote a long one instead.
というものがある。
これは、必要なエッセンスが抽出された簡潔な美しい文章を書くには非常に多くの時間とeffortが必要だ。ということだと思う。
そう、やっとこさ僕のPhDプロポーサルが書けたのだ。。。!!!
嬉しい〜〜〜!
このブログの読者はおそらく
「いつまでダラダラ書いてんねん!」
と思ったかもしれない。僕も思ったのだから。
ボスと何回、提出=>直し のループをしたか分からない。イテレーションを繰り返すうちに、(悔しいが)文章が洗練されていき、素晴らしく読みやすいものになっていった。感謝している。
また、ソフトウェア開発や実験と解析も並行して1人で行なっていたのでかなり時間がかかった。だがお陰様で、最新の実験結果を書くことができたので良かった。
結果、A4で35枚くらいになった。ウケる。
うち
Aimが2ページ
Literature Review が10ページ
Work to date が11ページ
Skills and resourcesが2ページ
Timelineが1ページ
参考文献 6ページ
になった。
心残りは4000word程度の Literature Reviewに70本弱しか論文を引用できなかったことだろうか。もう少し時間があればもっと論文を引用できたのだが仕方ない。偏った引用になっている感が自分でも否めず少し辛い。
また、Aimだが、大学の方針とプロポーサルの書きやすさの点から本当にしたい研究を省いた笑
Aimはだいたい3つくらい書いてそれぞれが独立しつつも繋がっているのが理想だ。3つ目のAimを本来したい実験について書くと少し繋がりが悪くなったので違うAimに変えたりした。
そう、この、「やっぱやめてこれにしよう〜〜」というプロセスが度々起こるのだ。
何回、書いては消して書いては決してをLiterature ReviewやWork to Dateで繰り返したかわからない。泣ける。
話は戻るが、省いたAimの研究は勝手に時間を見つけてやろうと思う。結構楽しみな実験だ!
そういや先週の金曜日にzoomでMITの先生にプレゼンを行なった。10分間のプレゼンが1時間弱のディスカッションになったし、ありがたいフィードバックももらえたのでよかった。しかし自分の英語はまだまだだなあと痛感するばかりだ。もうちょい社交的になって英語をたくさん話さないといけないな、と思う。コロナが落ち着いたらもっと社交的になろうと思う。
実は1ヶ月ゴキブリが家に出現していない。素晴らしいことだと思う。この調子で油断せず殲滅していきたいと思う。あいつらは僕の生活圏内で生存したらあかんのや。。。
ちょっと意味わかんないですね〜
ジョージさん死をきっかけにBlack Life Matterというデモが世界各地で起こった。
それはここ、ブリスベンでも同様だ。
先週の土曜か日曜(もはや覚えていない)に超大規模なデモが市内で起こった。
デモを起こすことが大切なのは分かるけど
今じゃないだろ
という気持ちでしかなかった。
ブリスベンはようやくコロナが落ち着いてきて収束か?と言った状況だっただけに非常に残念だ。
このデモでコロナが再流行するのではと懸念している。
僕はひねくれているので
「デモに参加した人で本当にBLMについて考えている人は少なく、どうせみんなコロナで自粛疲れして騒げる場所を探している」
と考えてしまう。
今もなお世界中に根強く残る人種差別は到底許されるものではないけれど、デモをするにしても今ではないのではと思ってしまう。
また、デモに参加しなければ「BLMについてきちんと考えていない」という風潮さえある。
どうかしてるぜ。
しかもあのNatureが率先して「BLMについて考えるため明日は研究お休みしましょう」みたいなことを言っていたし。
なんというか情報が多すぎて疲れるね。
自分がしっかり自粛して頑張っているのによく分かんない人たちの行動によってコロナが再び流行とかになればヘイトめっちゃ溜まりそう。
今ふと思ったのは留学初期にやっていたtwitterをしていなくて良かったと。
簡単に想像できるが、くそどうでもいい情報過多によってストレスマックスで死んでたと思う。
最近、オンラインMMO RPGのFF14を始めたのだが面白すぎて辛い。
なんとかプレイする時間を捻出するために研究を頑張っている笑
妻や親友と一緒に広大なフィールドやダンジョンを冒険できるのは帰国難民の僕に取っては救いだ。
ありがとうスクエアエニックス!!!
ボイスチャットしながら、「クソが」とか言い合いながらゲームをするのは本当に心のオアシスだ。
ありがとうスクウェアエニックス!!!一生ついていきます!!!
月額1500円の課金制?
1500円で心の健康が買えるなら安いです!
ありがとうスクウェアエニックス!!!
最近QOLが著しく上昇した。
それはエアフライヤーを買ったからだ。
これはオイルなして揚げ物ができまっせ、というものだ。
安かろう、悪かろう、で悪名高いKmartでA$40くらいで買ったのだが今のところ非常に良い。
唐揚げも作れるし。トースター代わりにもなるし非常に良いです。
ありがとうKmart!
心と身体の健康を維持しつつ、頑張りましょう。
そういえば先月、超巨大ゴキブリの死骸をキッチンで見かけて以来ゴキブリを見ていない。
この調子で侵入を許さず、1匹残らず殲滅しましょう^ ^
Latex映え
プロポーサルとliterature reviewがだいぶ終わってきた。
ボスと何往復やりとりしたか分からない。マジで。
めちゃくちゃ疲れたけどようやく終わりが見えてきた。
めちゃくちゃこき下ろされたけど感謝もしている。土曜や日曜の夜に送ってもすぐコメント付けて返してくれてたし熱量には熱量で返してくれてる感じ。ただ、言葉を選びながら批判して欲しかった笑
ひと段落したのでwordからLatexに引っ越しを始めたのだけど、Latexに移行して体裁とか整えるとめっちゃ映える。
大したこと書いてないのにすごいかっこいいこと書いてる感じになるし、仕事した感が出る。めっちゃ嬉しい。みんな、見てくれ!!!!ってなる。まだ研究資金を獲得していないアイデアとか盛り盛りだから公開なんか出来ないんだけどね
ラボはopenしたけどworking from homeしたい人はしてていいよってことなので週2日の午後だけ、とか、実験する時だけラボ行く、みたいな感じにして家で研究を続けている。
ラボに入れて実験できるのは非常に嬉しかったし、今日も1人で実験してきてとても楽しかったのだが、家で静かに作業する方が集中できるような気がしてる。特に今はwriting writingのシーズンだから。
4割くらいの人がラボに戻ってきてたが、戻ってきたてだからか、奴らがうるさいのだ。
久しぶりに人に会えて話ができるのは僕も嬉しかったけど、そもそも、こっちに編入してきて仲の良い友人なんかできる前にコロナ閉鎖になったので、友達がいない笑
ラボメンも僕とボスだけ笑
家なら好きな時にコーヒー飲めるしトイレに気兼ねなく行けるし、だるくなったらソファでだらだらライティングできるし最高なのだ。
しばらくは実験の時と気分転換の時と高速インターネットが必要な時だけラボに行く感じで進めていこうと思う。