week 36 ~ラボローテーション終わった~

 

2つ目のラボローテーションが終わった!!!

うちのプログラムではPhD1年生に3.5ヵ月×3のラボローテーションを課している。しかし例外的にラボローテーション2回で切り上げてもいいことになっている。

 

9月~12月、1つ目のラボローテーションをした。1つ目のR先生とは理論系の研究をした。これはこれで楽しかった。研究所の大ボスとR先生とたくさんの先生達が6年前から力を入れていた(過去形)プロジェクトに携わることになった。というのも、理論的にはかなり革新的だが実際に運用するには色々問題があって論文を投稿するには至らない、といった具合で、プロジェクトは一旦お蔵入りということで3年前くらいにstopしていた。R先生はどうしてもこのプロジェクトを"いい形"で成仏させたかったので今回、色んなバックグラウンドがマッチする僕に白羽の矢が立ったのだ。

理論の再導出とプログラムへの落とし込み、実験、データ解析、ディスカッション等を行った。3ヵ月で行うには少し大変だったがなんとか貢献することが出来、なんかいい感じの結果が出そうで6年越しのプロジェクトがようやく論文として投稿できそうだ。結果、ローテーションは終わっているがまだR先生とは一緒に研究を行っている。来週もミーティングがある。

 

1月~最近まで、2つ目のローテーションをM先生と行った。M先生は僕を今の大学院に誘ってくれた張本人だ。新進気鋭の若手助教だ。彼は僕に色んなことを勉強してもらおうとソフトウェア寄りのプロジェクトとハードウェア寄りのプロジェクトの2つをくれた。かなり面白かったしいい勉強になった。C++への苦手意識が少し減った。

また、そのプロジェクトとの兼ね合いもあり、所属していたC研究所からT研究所にも属することになった。T研究所は最近できたばかりのまだ20人もいない新しい研究所だ。一方、C研究所はフルタイムの研究者が150人もいる比較的大きな研究だ。2つの研究所に属するのは何かカッコイイから嬉しい。T研究所では小さいが、ラボを貰えたので一国の主感が出て少し嬉しい。ただ、研究所で手に入る無料コーヒーの質はC研究所に軍配が上がる。

 

 

僕の場合、3回目のラボローテーションを猛烈にしたいと思うボスがいなかったのと、「うちの大学院受けなよ」と誘ってくれたM先生と一緒に研究したいとずっと決めていたため、3つ目のローテーションなしに研究室配属となった。

Vanderbilt大学にも受かっていたが今の大学院に来たのはM先生が熱心に誘ってくれたためだ。

M先生はPhD4年生と研究員と僕の3人を直接面倒見ている。この4人でグループミーティングやジャーナルクラブを行っている。4年生も研究員も僕もみんな違うプロジェクトを行っているので週1のグループミーティングはかなり勉強になる。専門知識のあまり無い相手に自分の研究を伝えるいい練習になる。僕の説明がへたくそ過ぎて怒られることは普通に多い。

「これが君のPhD defenceやったらどうするの?そんな説明やったら伝わらんで!」

と怒られた時は『おっしゃる通りやけど気が早いやろ!』と思ったが、熱く指導してくれてありがたいなと思った。

 

何はともあれ、ようやくローテーションが終わり、1年生としての学期も終わりそうだ。今学期は授業をキチキチまで取っていたので少し苦しかった。まだ期末試験があるが。13単位のうち12単位授業で埋め尽くされている。2年生向けの必修も頼み込んで先取りせてもらっている。早く研究に集中するためだ。

また、2つ目のローテーション中は研究というより、新しいことをたくさん学ぶ勉強といった感じだった。車輪の再発明的な。今夏はその勉強したことを生かして研究ができそうだ。

今夏は授業もなく思う存分研究が出来ると思うと早く今学期が終わってほしいと思う。

今秋には学会にも参加予定だ。その学会がとにかく楽しそうなので非常に楽しみだ。

来年の今頃にはQualという進級試験を突破していたい。

 

マンハッタンに住みながら、金銭的な心配をせず、自分の好きな事を良い環境で思う存分勉強・研究出来るのは恵まれていると思った。今の所、ここに来てよかったと思っている。何より、周りの人、研究環境に恵まれている。

 

これからも自分が面白いと思う研究を続けていくし、探し続けていく。

今週も小さなvictoryを積み重ねる。